開業資金だけではなく運転資金や生活資金も必要


起業となると開業資金に目が行きがちですが、運転資金や当面の生活資金も考えておくことが必要です。「2-7資金計画を作成する」の「▼自己資金力チェックシート」や「▼必要資金チェックシート」なども参考に、ご自身の資金状況を確認してみてください。

資金調達の方法はいろいろあります

 起業するときの必要資金の主な調達方法として、①自分が持っているお金、②もらうお金、③借りるお金、④出資してもらうお金 と分けることができます。
まずは①②の自己資金を用意しておくことが大切です。また、自己資金を貯めておくと、③④などの借入や出資を受ける場合の信用度も高まり、融資の申請がしやすくなります。

自己資金(①②)を見直してみましょう

例えば…
・株式などの有価証券  ・保険などの見直し  ・売却できる車や貴金属、ブランド品
・副業収入  ・退職金  ・創業補助金、助成金、給付金など ・ビジネスコンテストなどの賞金  
・寄付型のクラウドファンディング  などなど

自分に合った借入や融資(③④)を考えてみましょう

例えば…
・家族などからの出資や借入 ・金融機関 ※1などからの融資(借入金) 
・融資型のクラウドファンディング ・ベンチャーキャピタルや先輩経営者からの出資
・母子父子寡婦福祉資金貸付金制度(事業開始資金)※2 など

※1 日本政策金融公庫、地銀や信金などの金融機関、自治体、商工会議所など
※2 20歳未満の児童を扶養している配偶者のない場合に貸し付けができる厚生労働省の制度

参考 新潟県ホームページ 母子・父子・寡婦福祉資金貸付金制度

 資金調達を一通り考え、借り入れや融資が多くなるようであれば、例えば設備投資を新品ではなく中古品やリースの検討や、運転資金でかかる固定費を見直すなどし、自分のビジネスにあった資金調達方法を考えましょう。